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ホームページ制作会社選びは「構え」を見る。

#17

ホームページの制作会社は、探し始めると本当にたくさんあります。
どの会社も「デザインが得意」「戦略に強い」と書いてあったりと、
結局どこにお願いしたらいいか、迷ってしまうものです。

でも、最後の決め手は、意外とシンプルかもしれません。

先日、知人が車の保険を選んだ時の話。
どこの保険会社にしようか悩んでいました。
紹介された大手の営業担当と、昔からの友人。
どちらも信頼できるけれど決めきれない。
ある朝、電話をしたら、友人の方は出なかった。
そのあともう一方にかけると、ワンコールもしないうちに出た。

それだけで、「この人にお願いしよう」と決めたそうです。
「だって、何かあった時に頼りになりそうなのはどっち?」と。

たった一回だけのことだったかもしれないし、そもそも商品や価格に大きな差はない。しかしこれはプロとしての“構え”の違いが最後の決定的な差を生んだのではと感じました。構えとは、人としての「在り方」、準備の前の心持ち。

話はそれますが、個人的に倫理感やモラルといった社会との相対的な関係で生まれる価値の言葉より、在り方や美学といった自分の中で対峙する価値の捉え方を大切にしているので、そのように感じたのかもしれません。

とある識者が言ったたように、「私たちはデザインの業者ではなく、医者だから」と、その瞬間、構えが変わるわけです。

話を戻して、ホームページ制作も、もちろん人との仕事です。
進める中で迷うことも、予定通りにいかないこともある。
そんなとき、どう向き合ってくれるか。
その姿勢の中に、その会社の”構え”が見えてくる気がします。

デザインがきれいな会社、スピードが早い会社、安い会社──
いろんな選び方があります。
でも「この人なら」その直感はけっこう当たっているのかも。

会って、話して、迷って、また話して。
そのやり取りの中で、会社の“らしさ”が少しずつ形になっていく。
だからこそ、ホームページでも制作会社を選ぶときは、「どんな人たちか」で選んでみるのも大切。

私たちもまた”構え”がいかなるものか、試されています。

KEIRO NISHI
AI TAKASHIMA